2025 / 02 / 03

2025年ASEANとタイの不動産マーケット考察 3

さて、今回からいよいよタイの不動産マーケットに触れていきたいと思います。

 

図1:  バンコクのコンドミニアム供給と需要、販売率の推移(2020-2024Q3)

このデータはバンコクにおける新築のコンドミニアムの供給と需要を表したものになります。つまり、「どれくらい作られて、どれくらい売れたのか?そしてどのくらいの割合で買われているのか?」を表したグラフになります。

 

これを見れば一目瞭然ですが、2020年、2021年はコロナもあって売れ行きは悪く、2022年からデベロッパー的には土地も仕込んでいたため一気に売り出そう、としたことがわかります。しかし実際に需要はそこまで追いつかず、販売率も25%前後と「完全に顧客ニーズを読めていない」状況がわかります。この傾向は2023年まで続き、ようやくデベロッパー各社も理解をしたのか「コンドミニアムの供給自体を絞った」という状態になっています。

 

ではこの需要はどこにいったのか?それは他の国と同様で「実需の郊外戸建て」です。要は「都心のコンドミニアムなんて買えない」というのが実態だと思います。これは東京の都心マンションと同じような傾向です。急速に成長した不動産マーケットで海外投資家からも熱視線があったのですが、ローカルタイ人は決してそう簡単に買えるものではありません。ここにズレが生じているというのが本音のマーケットなのです。

 

タイでは戸建てを外国人が購入することができません。

では日本人投資家としてどのように考えれば良いのか?販売率が悪くなった都心のコンドミニアム。買い手不在のコンドミニアムマーケット、これに関しては次回も書いていきます。

 

x

当サイトでは、お客様により適したサービスを提供するため、クッキーを利用しています。当サイト利用状況を分析したり、お知らせ(広告)を最適化したり、SNSへの連携を行うことを目的としています。また、当社では、お知らせ(広告)と分析の用途で、サードパーティークッキーにも情報を提供しています。お客様には、クッキーを許可するかを選択する権利があります。クッキー許可の選択についてはクッキーの設定 に進んでください。詳細は、当社のクッキーポリシー を確認してください。

同意する