タイの3空港を結ぶ高速鉄道ができるかもしれません。
現在、タイでは東部経済回廊(EEC)の大開発を行っています。これは不動産投資をするだけでなく、ぜひ知っておいていただきたい内容なのでブログで書いていきます。
EECプロジェクトは大きく4つに分かれます。
- 高速鉄道事業:ウタパオ、スワンナプーム、ドンムアンの3つの主要国際空港を結ぶ鉄道。2029年に開業予定。投資額は2,718億バーツ(約1兆1,688億円、1バーツ=約4.3円)
- ウタパオ空港拡張事業:新たな滑走路、旅客ターミナル、空港周辺都市などを開発する。拡張により、年間6,000万人の旅客が受け入れ可能となる。2028年に開業予定。投資額は2,179億バーツ(2018年6月12日記事、2020年5月12日記事参照)。
- レムチャバン深海港第3期事業:コンテナ、RORO船ターミナルを増設し、最大処理能力を年間1,800万TEU、自動車300万台まで拡張する。F1ターミナルは2027年、F2ターミナルは2029年に開業予定。投資額は1,109億バーツ。
- マプタプット工業港第3期事業:全体処理能力を年間3,100万トンへ引き上げ、液化天然ガス(LNG)の処理能力を年間1,100万トンへ拡張。第1段階は2027年、第2段階は2031年に完工予定。投資額は823億バーツ。
*JETRO資料より引用
この中でも特に注目すべきは1の高速鉄道事業です。2029年開業予定となっています。
図1を見てもらえればそのイメージが湧くと思います。
図1:3空港高速鉄道路線図
出典:THAIBIZより引用
図にもある通り、ドンムアン空港からウタパオ空港まで最短60分で運行できるような計画ができています。実際これが開通するとLCCでタイに来られる観光客が非常に便利になるので、さらに観光客数が増えるでしょう。タイの経済にとっても非常に大きなメリットがあると思います。
他のプロジェクトもタイ経済にとっては重要な要素ですが、鉄道網は輸送力が一気に上がるので、やはりこれは大きな目玉でしょう。不動産投資を考えた上でもバンコク市内の路線図ができればできるほど、遠隔からの輸送力も重要になってきます。これが有機的に結びついてくると大きなチャンスが生まれます。2029年に開業予定ですが、2030年に向けて大きなトピックなので、中長期的なプロジェクトとしては要注目です。
これらのビッグプロジェクトを控えているタイはまだまだ成長途中です。ぜひタイで不動産投資をするなら10年以上の実績を誇る弊社にご一報ください。