タイ財務省は2025年タイの経済成長率は3%と予測
図1:タイの経済成長率推移
出典:IMFデータからShinyu Asset Mangement作成
2024年末のタイ財務省財政政策事務所(FPO)によると、タイの実質国内総生産(GDP)は2024年通年が前年比2.7%増、来年2025年が同3%増の見通しを立てています。ただ、世界銀行は今年半ばの「世界経済見通し」で、タイのGDP成長率見通しを、2024年2.4%、2025年2.8%としており、IMFでも同程度の予測を出しています(図1はIMFデータのグラフ)
同省で2024年10月31日に開かれた経済予測に関するブリーフィングでは、2024年のGDP成長は特に観光業に支えられたと伝えられました。外国人入国者(旅行者・観光客)は2024年通年で前年比27.9%増の3600万人に達し、観光収入が同37.4%増の1兆6900億バーツに達すると予測されています。
また、セーター前政権からペートーンターン現政権にかけて実施された、貧困者1240万人および障害者250万人に1人当たり1万バーツ(4万5000円)を給付したデジタルウォレット政策が、民間消費を4.6%押し上げたと言われています。
FPOは来年の見通しに関しては、2.5~3.5%の成長範囲で3%と予測。コロナ禍以降で最も成長すると伝えられています。特に観光客増加は我々も現地で見ていて「戻ってきたな」と感じることが多く、今年に関しては以前のような水準に戻ってくると考えています。ぜひ皆様もタイにお越しください。